なんでABCCがマルタに進出するのか、そもそもABCCがどんな取引所なのか見ていこうか。
ということで、今回は「ABCC取引所がどんな取引所なのか、なぜマルタに進出したのか?」という部分について、
- ABCC取引所とは?
- 取引所トークンって?
- マルタに進出する意味とは?
これらをお話ししていきます!
ABCC取引所とは?
まずは、ABCC取引所の特徴について見てみましょう!
- シンガポールの取引所
- 2018年4月にオープンしたばかりで新しい
- 40種類近い銘柄を取り扱っている(2018年8月現在)
- ABCCトークン($AT)と呼ばれる取引所トークンがある
- ABCCトークンは配当型
- 取引画面が見やすく、初心者でも直感的に使いやすい
- KYC(本人確認)をしなくても2BTCまでは出金ができる
- スマホアプリ(iOS・Android)が使いやすい
- ユーザーで取引量を競い合い、優勝者にはテスラ(車)がプレゼントされるイベントが開催されるなど、遊び心も◎
ABCCは2018年4月にオープンしたばかりで、イベントが開催されるほか、スマホアプリの開発や上場トークンの投票を行うなど、とても積極的でスピード感のある取引所。
ABCCでトレードをすることでABCCトークンをもらうことができるのですが、取引所トークンの中でも注目されている「配当型」に当てはまります。
KYC(取引所登録時の本人確認)をしなくても、1日2BTCまでは出金が可能。
KYCを行うと200BTCまで出金できるようになるほか、イベント開催時に参加できる種類が格段に増えます。
また、取引画面を見てみるととても見やすく、海外取引所ではバイナンスによく似ている配置ですね。
ABCCトークン($AT)とは?
ABCCトークンは、ABCC内でトレードをするともらうことができます。
このことをABCCでは「ToM(トレードトゥマイン)」と呼ぶそうです。
ABCCトークンは全供給量が2.1億枚と決まっているそうなのですが、これは話題になった$FTをはじめとする取引所トークンに比べると、少ない数となっています。
トークンはブロックが作られた(マイニング)際に発行されますが、発行量が一定期間を経ると減っていってしまいます…。
合計で6回、120日ごとに発行されるABCCトークンの量が減っていくそうです。
そのぶん、早くABCCに登録をして取引に参加すればするほど多くのトークンが得られる=有利な状態でトークンを受け取ることができるため、需要が高まっていく…ということなんですね。
ToMの最初のサイクルは7月9日からスタートしましたが、初めは4200万枚からスタート、次は約4か月後になると2100万枚という供給量になるということですね。
ABCCトークンが「配当型」のワケ
ABCCトークンは$FTや$BNBをはじめとする、よくある「取引所トークン」とは違ったもうひとつの特徴があります。
それは「配当型」という点です。
ABCCトークンを手に入れるためには、まずABCCにて取引を行わないと始まらない!ということがわかりました。
しかし、それだけではなくABCCトークンを長期間保有していることで配当がもらえる…つまり、利息がもらえるということなんです。
気になる$ATの保有報酬についてですが、計算のために毎日24時になると各口座の残高確認のためにスナップショットが取得されるそうです。
これをもとに、$AT保有報酬を計算していくといいます。
少しややこしいかもしれませんが、ABCCトークンはトレードによって獲得だけでなく、ただ口座に$ATを入れて持っておくだけで配当がもらえるという、とても画期的なトークン。
ABCCには数十種類の銘柄がありますし、気になる銘柄がたくさんあってトレードをするという方はもちろん、あまりトレードをしないという方のどちらにもプラスになり得るのが嬉しいですね。
マルタ進出してどうなる?
KYCを行ったユーザーに対してイベント優遇したり、$ATによって集客力を高めているABCCは、もともとシンガポールに拠点を構えていた取引所。
それが今回、マルタに拠点をうつすことを考えているそうなんです。
マルタとは、ヨーロッパ・地中海に浮かぶ小さな島の「マルタ共和国」のこと。
人口40万人ほどの国で、小さな島の中に貴重な遺跡がたくさん残っていたり、美しい海が広がるなど観光地としても人気のスポットとなっています。
そんなマルタが仮想通貨に関連した事業でにぎわいを見せているんです。
もともと香港に拠点を構えていた海外の大手取引所・バイナンスも、実はマルタに引越し済み。
すでにヨーロッパでの活動を進めていて、新しく取引所を設立していました。
このように、最近ではヨーロッパ、特にマルタにおいて仮想通貨取引所の活動がさかんに行われるようになってきました。
マルタは、2018年7月に世界で初めてブロックチェーンや仮想通貨に関する法案が可決されたところ。
ちょっと名前は難しいのですが「マルタデジタルイノベーション機関法」をはじめとする、DLT(分散台帳技術)の規制を行う3つの法案が可決されたこともあり、注目されているんですね。
ちなみに、ABCC取引所は10月ごろまでにマルタを拠点として移転するとしていて、すでに政府の関係者とも交渉を進めているそうです。
こんな遺跡や海が広がる自然の印象が強いマルタですが、ブロックチェーンや仮想通貨を積極的に取り入れようとする姿勢は最先端だと言えます。
また、先日はマルタの金融副大臣が、今回ご紹介していますABCCに関心を寄せていることもわかっています。
さらに前外務大臣がアドバイザー、バイナンスにも出資していることで知られたFuncityの創設者など、豪華なメンバーが運営陣にいることも注目されている理由のひとつです。
まとめ 将来を見据えているABCC
いかがでしたでしょうか。
今回は、ABCCという海外取引所についてお話しました。
ABCCはローンチからまだ数か月しか経っていないため、まだまだこれからという取引所。
ですが、スマホアプリを開発したり、より柔軟な法体制が整いつつあるマルタに拠点を移そうとしていることもあり、今後かなり期待できる取引所ではないでしょうか。
イベントを行う・配当を行うことでより魅力的な取引所をアピールし、積極的に仮想通貨ユーザーを取り込んでいっていますね。
取引所トークンの波は終わった!なんて声もありますが、ATのようにトレードをせずとも保有しておくだけでOKというのは、とても魅力があります。
同じ取引所トークンでも、発行枚数が2018年8月31日現在、1億9千万枚のBNBは約1100円ですが、ATは2.1億枚で現在80円程度。
かなり割安で他の取引所トークンとは差がついていますが、ATは保有だけで配当がもらえるという手軽さもあり、今後を考えるとまだまだ取引所トークンのブームは終わらないのでは…とも思います。
今後もAT含め、上場銘柄などチェックしよう。
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